土地を所有している方にとって、その資産を有効活用する方法の一つが「不動産担保ローン」です。大きな資金が必要な際、土地を担保にすることで、銀行や金融機関から比較的低金利で借り入れが可能になります。
この記事では、土地を担保にお金を借りる方法やその仕組み、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。土地の有効活用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
土地を担保にお金を借りる仕組み
土地を担保にお金を借りる際の基本的な仕組みは、「不動産担保ローン」と呼ばれています。
所有する土地を担保として差し入れ、金融機関から借り入れを行います。
土地を担保にした借入可能額は、土地の市場価値や評価額に依存しますが、一般的に担保掛目は約60%〜80%程度とされています。例えば、評価額が1,000万円の土地であれば、600万〜800万円程度の借入が可能になることが一般的です。
また、不動産担保ローンの仕組みを理解するうえで重要なポイントになるのが、「抵当権」です。土地を担保にすると、金融機関がその土地に抵当権を設定します。
抵当権とは、万が一返済が滞った場合に、金融機関がその土地を差し押さえて競売にかけ、弁済を受ける権利のことです。
抵当権が行使されるのは、返済が滞った場合に限られるため、返済が滞らない限り土地を失うことはありません。自宅の土地を担保にしても、そのまま住み続けることが可能です。
さらに、不動産担保ローンを利用する際は、借り入れた元本と利息分を返済する必要があります。返済計画をしっかりと立て、無理のない資金運用を心がけることが重要です。
土地を担保にお金を借りるメリット
土地を担保にお金を借りる不動産担保ローンには、他のローンと比較してさまざまなメリットがあります。
まとまった資金を調達できる
土地を担保にする不動産担保ローンの最大のメリットは、まとまった資金を調達できる点にあります。カードローンなどの無担保ローンは、少額の借入には便利ですが、借入限度額が低いため、高額な資金を調達するのには向いていません。
一方、不動産担保ローンなら、土地の評価額に応じて高額な資金を借り入れることが可能です。
例えば、事業資金や大規模なリフォーム資金、投資資金など、まとまった資金が必要な場合には、不動産担保ローンが有効な手段となります。
無担保ローンよりも金利が低い
不動産担保ローンのもう一つのメリットは、無担保ローンに比べて金利が低いことです。
金融機関は、土地という価値のある資産を担保として確保できるため、貸し倒れのリスクが低くなり、その結果として低金利での融資が可能になります。
また、借入額が大きいほど金利は低くなる傾向にあります。借り手にとっては総返済額を大幅に抑えられるため、月々の返済が軽減され、資金繰りに余裕が生まれるでしょう。
長期借入で返済計画が立てやすい
不動産担保ローンは、長期間の借入が可能で、返済期間を柔軟に設定できる点も大きな魅力です。5年や10年など返済期間を長く設定することで、月々の返済額を抑えられるメリットがあります。
借入額が大きくても無理のない返済計画を立てられるため、安定した家計管理はもちろん、事業資金の調達方法としても重要な選択肢となるでしょう。
親の土地も担保にできる
不動産担保ローンでは、自分の土地だけでなく、親が所有する土地を担保にして借り入れることも可能です。
例えば、親が高齢で自宅のリフォームや介護費用が必要な場合、その土地を担保にして資金を調達し、家族全体で資産を有効活用することができます。
ただし、親名義の土地を担保にする場合、不動産所有者(親)の承諾が必要になります。また、金融機関によっては、物上保証人や連帯保証人になることを求められます。家族で十分に話し合ったうえで手続きを進めましょう。
土地を担保にお金を借りるデメリット
土地を担保にお金を借りることには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。所有する土地を担保にする際は、リスクを十分に理解したうえで、慎重に判断することが重要です。
ここからは、土地を担保にする主なデメリットを紹介します。
担保にした土地を失うリスクがある
不動産担保ローンの最大のリスクは、返済が滞った場合に担保にした土地を失う可能性がある点です。返済ができない場合、金融機関は担保にした土地を競売にかけ、資金を回収します。
特に自宅の土地を担保にした場合、最悪の場合には住む家を失ってしまう可能性もあるため、非常に大きなリスクと言えるでしょう。
このような事態を避けるには、借入額を適切に設定し、無理のない返済計画を立てることが重要です。近い将来の収入や支出を見積もったうえで、予期せぬ事態にも備えられる資金計画を立てておきましょう。
審査に時間がかかる
不動産担保ローンの審査は、他のローンに比べて時間がかかることがあります。
土地の評価や申込者の信用審査などが厳しく行われるため、例えば銀行の場合、仮審査だけで2~3週間程度の期間がかかるのが一般的です。迅速な資金調達を望む場合は、銀行以外の金融機関(ノンバンク)の不動産担保ローンを検討すると良いでしょう。
不動産担保ローンの専門会社である大手町フィナンシャルでは、24時間以内に審査が完了し、最短で翌日に融資を受けることができます。
不動産担保ローンは、金融機関の選択によって審査スピードに大きな差が出るため、ニーズに合った金融機関を選ぶことが重要です。
大手町フィナンシャルの不動産担保ローンについて詳細はこちら>
審査に通らない可能性もある
土地を担保にお金を借りる場合、無担保ローンよりも審査が柔軟になる傾向にありますが、必ず審査に通るわけではありません。
例えば、担保にしたい土地の立地条件やローン契約者の信用状況によっては、融資が断られる場合もあります。具体的には、共有名義の土地や借地権、底地、住宅ローン返済中の土地などは、金融機関によっては担保として認められない可能性があるでしょう。
大手町フィナンシャルの不動産担保ローンは、他の金融機関で断られた土地に対しても、融資をさせていただいた実績があります。
共有名義の土地、借地権や底地、住宅ローン返済中の土地を担保にお金を借りることをお考えの方は、まずはお気軽に大手町フィナンシャルにご相談ください。
土地を担保にお金を借りる方法は他にもある?
不動産担保ローン以外にも、土地を担保にお金を借りる方法はいくつか存在します。なかでも代表的なものが、「リバースモーゲージ」です。
リバースモーゲージとは、土地や建物などの不動産を担保に、お金を借り入れる金融商品です。
一般的な不動産担保ローンとは異なり、年金のように毎月分割でお金を受け取ります。
借りたお金は契約者が亡くなった後、担保とした土地を売却して返済されるため、生存中に元金を返済する必要はなく、利息分のみの支払いで済むのが最大のメリットです。毎月の支払い負担を大幅に軽減できるため、老後の生活費を補い、安定した生活を送りたい方にとって有効な選択肢となるでしょう。
ただし、リバースモーゲージには、金利がやや高めに設定されている点や利用できる年齢が制限されている点など、デメリットもいくつか存在します。不動産の価値が重要な要素となるため、将来的な資産価値の変動リスクも考慮する必要があり、慎重に検討することが重要です。
他にも、土地を担保にできる金融商品としては、金融機関が提供するフリーローンやビジネスローンもあります。しかし、金融機関に不動産専門のスタッフが在籍していない場合、土地の審査に時間がかかる可能性が高く、土地の条件によっては融資を断られることも考えられます。
土地を担保にお金を借りる場合は、不動産に詳しいスタッフが在籍する不動産担保ローン専門会社を選ぶことをおすすめします。
土地を担保にする際に必要な書類
土地を担保に不動産担保ローンを利用する際、金融機関によって様々な書類の提出を求められます。必要書類は金融機関ごとに異なるため、事前に確認して準備しておくと手続きがスムーズに進みます。
大手町フィナンシャルの総合不動産担保ローンにお申込みの場合、必要な書類は以下の通りです。
【必要書類】
- 権利証(登記済権利証または登記識別情報)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- 印鑑証明書(3か月以内のもの)
- 実印
※状況により、上記以外の書類が必要な場合もございます。
※法人の場合、会社法人等番号等が必要になります。
お申込みから融資実行までの流れは、以下の通りです。
- ご相談・お申込み
- 担保不動産の調査
- 審査結果の連絡
- 契約手続き
- 融資実行
審査結果は、通常24時間以内にお電話またはメールにて通知され、最短で翌日には融資を受けることが可能です。
土地を所有していてまとまった資金が必要な方は不動産担保ローンがおすすめ
土地を担保にまとまったお金を借りたいとお考えの方は、ぜひ不動産担保ローンの活用をご検討ください。
大手町フィナンシャルが提供する総合不動産担保ローンは、借地権や底地(貸宅地)、住宅ローン返済中の土地など、他社で融資を断られたケースにも柔軟に対応しています。
不動産の知識と経験が豊富な専門スタッフが、不動産の担保価値を最大限に評価するため、難しい不動産を所有されている方や無職の方、高齢の方も、安心してご相談ください。
大切な土地を有効に活用し、必要な資金をスムーズに調達できるサポートを提供します。