不動産担保ローンの審査に通らず、困っている方もいるのではないでしょうか。不動産担保ローンは、他のローンに比べてメリットの多い資金調達の方法です。しかし、金融機関によっては審査基準が厳しく、審査に通らないケースが存在するのも事実です。
この記事では、不動産担保ローンの審査に通らない理由や通過するためのコツ、審査に落ちたときの対処法まで詳しく紹介します。
不動産担保ローンの審査基準は2つ
不動産担保ローンは、土地や建物などの不動産を担保にして借入ができる金融商品です。所有する不動産を担保として差し入れるため、高額な借入ができ、金利を低く抑えられるというメリットがあります。
また、借り入れた資金の使い道は基本的に自由であり、事業資金や教育資金、医療費、リフォーム資金など、幅広い用途で使用できます。
ただし、不動産担保ローンを利用するには、厳しい審査を通過する必要があります。
一般的な不動産担保ローンの審査基準は、以下の2つです。
- 申込者の信用情報
- 不動産の担保価値
申込者の信用情報
申込者の信用情報とは、主に返済能力に関する情報を指します。
個人の場合は収入の安定性、法人の場合は事業の安定性が求められます。
また、他社からの借入状況、過去の金融事故なども信用情報に含まれます。
カードローンやクレジットカードの契約情報、支払い状況、残債額などは信用情報機関に記録され、銀行などの金融機関は審査時にこれらの情報を参照するのが一般的です。
過去に返済を滞納したり、遅延したことがある場合、信用情報評価が低くなるため注意しましょう。
不動産の担保価値
不動産担保ローンでは、担保とする不動産の担保価値が重要な審査基準です。
土地や建物の価値は、路線価や再調達費用に基づいて算出され、評価額が高いほど審査に通りやすくなります。
また、不動産担保ローンの担保評価額は、不動産評価額に60%~80%の「担保掛目」を乗算して算出されます。
担保評価額 = 不動産評価額 × 担保掛目(60%~80%)
例えば評価額が1億円の不動産を担保とする場合、担保掛目が80%であれば、担保評価額は8,000万円です。
ただし、不動産の担保価値は金融機関やローン会社が独自の基準で評価する場合も多く、同じ不動産でも審査結果が異なるケースは多いです。
不動産担保ローンに通らない5つの理由
不動産担保ローンは、審査に通らなければお金を借りることができません。審査に通らない理由として多いのは、以下の5つです。
- 収入が安定していない
- すでに多額の借入がある
- 過去に金融事故を起こした
- 不動産の価値が低い
- 申込書類に不備がある
収入が安定していない
前述の通り、不動産担保ローンの審査では、申込者の信用情報が重視されます。
収入の安定性については、以下のような情報を基に判断されるのが一般的です。
- 勤務先
- 雇用形態
- 勤続年数
- 年収
安定した企業に正社員として雇用され、勤続年数も長い場合は、不動産担保ローンの審査に通りやすいです。
一方で、アルバイトなどの非正規雇用で転職を繰り返し、勤続年数が短い場合、安定した収入を得られていないと判断され、不動産担保ローンの審査に通らない可能性があります。
また、希望額通りの借入ができるかどうかは、年収がポイントになります。
不動産担保ローンは総量規制の対象外ですが、金融機関によっては借入上限を年収の3分の1までとするなど、独自の審査基準を設けている場合があります。
すでに多額の借入がある
現在、すでに多額の借入があったり、複数の金融機関から借入をしている場合、不動産担保ローンの審査に通らない可能性が高くなります。
これは、既存の借入が多ければ多いほど、新たな借入の返済能力に疑問が生じるためです。
過去に金融事故を起こした
過去に金融事故を起こしている場合も、不動産担保ローンの審査に通りにくくなります。
金融事故として扱われるのは、以下のようなケースです。
- カードローンの返済滞納
- スマホ代の未払いや滞納
- 自己破産や任意整理 など
過去5〜10年以内にこのようなトラブルを起こしている場合、不動産担保ローンの審査に通らない可能性が高いと言えます。
不動産の価値が低い
担保とする不動産の価値が低いという理由で、不動産担保ローンの審査に落ちることもあります。
例えば、築50年以上の古い家、交通の便が悪い地域の土地などの場合、担保としての価値が認められないことがあるのです。
申込書類に不備がある
意外と多いのが書類の不備です。
不動産担保ローンの審査では、さまざまな書類の提出を求められます。
記入漏れなどの不備がある場合、小さなミスでも審査に影響するでしょう。
また、申込書の記載内容と事実に相違がある場合は、それが審査に通らない理由かもしれません。
不動産担保ローンの審査に通過するコツ
続いては、不動産担保ローンの審査に通過するための具体的なコツを紹介します。
他のローンは事前に返済する
複数の借入がある場合、不動産担保ローンの審査に不利になることがあります。信用情報や返済能力が問われるため、可能な限り他社のローンは返済しておくことをおすすめします。カードローンやクレジットカードのキャッシングなどは金利も高いため、早めに返済しておきましょう。
事業計画と返済計画を立てる
特に個人事業主や法人の場合、信頼できる事業計画や返済計画を提出すると、不動産担保ローンの審査に有利に働くことがあります。
特に、将来的な収益見込みや借り入れた資金の使用目的、無理のない返済計画を提示するのは効果的です。
新規開業や新規事業を立ち上げる場合は、マーケティング戦略を含めた計画書を作成するのも良いでしょう。
ノンバンクに申し込む
銀行などの金融機関に比べて、信販会社や消費者金融、リース会社、不動産担保ローン専門会社などのノンバンクは、審査が甘く、通りやすい傾向にあります。
審査スピードも早く、対応も柔軟です。
銀行の審査に通らなかった方も、ノンバンクなら通過する可能性が十分にあるでしょう。
急ぎで資金が必要な方、銀行の審査に通る自信がない場方は、最初からノンバンクに申し込むのもおすすめです。
不動産担保ローンの審査に落ちたときの対処法
銀行の不動産担保ローン審査に落ちたからといって、借入を諦める必要はありません。前述の通り、不動産担保ローンの審査基準は、金融機関やローン会社によって異なります。
不動産担保ローンの審査に落ちたときの対処法は、以下の5つです。
- 担保を追加する
- 別の不動産を担保にする
- 希望融資額を減額する
- 事業計画、返済計画を見直す
- 別の不動産担保ローン専門会社に申込む
担保として差し入れる不動産の評価額が低い場合、追加の不動産を担保提供したり、別の不動産に差し替えることで、審査に通る可能性があります。
また、特に個人事業主や法人の場合、事業計画や返済計画が不十分だと審査に通りにくいです。希望する融資額が高すぎる場合、無理なく返済可能な金額に減額することも必要になるでしょう。
収益予測や返済スケジュールを見直し、より現実的で説得力のある計画を再提出してみてください。前述の通り、不動産担保ローンの審査基準は、金融機関やローン会社によって異なります。そのため、審査に落ちたときは、別の不動産担保ローン専門会社に申込みましょう。
大手町フィナンシャルは、共有持分や借地権、底地など、他社では借入が難しい不動産でも融資が可能です。
独自の審査基準で、担保不動産の価値を総合的に判断するため、無職や高齢の方、収入が不安定な方、他社で断られてしまった方も、安心してご相談ください。
不動産担保ローンの審査に通らない人も諦めないで!
不動産担保ローンの審査基準は、金融機関やローン会社によって異なります。
特に、ノンバンクの不動産担保ローン専門会社は審査に通りやすいため、他社の審査に通らなかった方や、審査に通らないかもしれないと不安な方も、諦めずに別の会社に申込んでみてはいかがでしょうか。
大手町フィナンシャルは、不動産担保ローンに精通したスタッフがお客様の不動産価値を最大限に評価し、適切なご融資を提案させていただきます。
共有持分や共有名義、借地権、底地権などの特殊な不動産、他社では断られやすい不動産にも対応しています。独自のスピード審査により、ご相談からご融資まで最短翌日での対応も可能です。
すぐに借入が必要な方も、ぜひお気軽にご相談ください。